MONOCEROS

いっかくじゅう座 ― 冬の大三角にひそむ一角獣

ドラッグで移動 ・ ホイール / ピンチで拡大縮小

Constellation artwork © Johan Meuris / Stellarium — Free Art License (recolored & repositioned for display)

略符
Mon
最も明るい星
β Mon
観測時期
冬(北半球)
面積順位
35th
日本での見つけやすさ
★★★★☆
見えるが暗い・小さい

概要

いっかくじゅう座は、オリオン座の東、おおいぬ座とこいぬ座のあいだに広がる冬の星座です。面積は88星座中35位と広いのに、いちばん明るい星でも4等級に近く、都市の空ではほとんど星が見えません。ベテルギウス・シリウス・プロキオンを結ぶ「冬の大三角」の内側の大部分がこの星座で、天の川が縦に流れています。

星座としての歴史は新しく、1612年ごろにオランダの地図製作者ペトルス・プランシウスが天球儀に描いたのが始まりとされます。古代ギリシャの星座ではないため、伝わる神話はありません。名前はギリシャ語で「一本の角」を意味し、日本語ではそのまま一角獣(ユニコーン)と呼ばれます。

星は地味でも、星雲や星団は冬の空で指折りの豊かさです。花のように広がるバラ星雲、名前どおりの形をしたクリスマスツリー星団と円錐星雲、形を変えつづけるハッブルの変光星雲など、天体写真の人気ターゲットが集まっています。

見つけ方

1月から2月の午後9時ごろ、南の空でオリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンの3つを結び、大きな三角形を作ります。その内側と、三角形の東側に広がる星のまばらな領域がいっかくじゅう座です。東京付近では南中時に高さ50度ほどまで上がります。

星座線をたどるには4等星を見分ける必要があり、街明かりの中では難しい相手です。空の暗い場所へ出たら、ベテルギウスとシリウスの中間あたりにあるβ星と、その東のδ星、さらに南東のα星を結んでみましょう。そこから北へ折れる線が一角獣の背から頭にかけての姿です。

肉眼で形を追えなくても、双眼鏡を三角形の中央に向ければ、天の川の星の粒と散開星団M50、クリスマスツリー星団(NGC 2264)が見つかります。星座線より先に星雲・星団で楽しむのが、いっかくじゅう座らしい観察のしかたです。

神話と文化

いっかくじゅう座に古代の神話はありません。1624年にドイツの天文学者ヤコブ・バルチュが星図に載せ、旧約聖書の古い翻訳に現れる「一本角の獣」の記述を根拠として挙げたことで広まりました。考案者プランシウスが聖書を意識していたかは定かではありませんが、ユニコーンは古くからキリスト教で純潔の象徴とされてきた動物です。

一方で、この一帯を星座として区切る発想は17世紀より前にもあったようで、ペルシャの古い天球図に似た位置の獣が描かれているとの指摘もあります。いずれにせよ、暗い星ばかりの領域を「オリオンの猟犬たちの間を駆ける幻獣」と見立てたのは、望遠鏡が登場しはじめた時代の想像力でした。

日本語の「いっかくじゅう」は一角獣と書き、西洋の伝説上のユニコーンを指します。冬の大三角に隠れて見えにくいことから、めったに姿を見せない幻獣という名前がよく似合う星座です。

星の豆知識

β Mon — 望遠鏡で3つに分かれて見える三重星で、1781年にウィリアム・ハーシェルが「天で最も美しい光景のひとつ」と記しました。3つとも青白いB型星で、合わせた明るさは3.7等。距離は約700光年です。

バラ星雲(NGC 2237 ほか) — 距離約5,000光年、差し渡し約130光年に広がる巨大な散光星雲で、中心の若い星団NGC 2244の星々が周囲のガスを吹き払って花のような形をつくりました。写真では赤いバラに見えますが、小さな望遠鏡の眼視では中心の星団だけが目立ちます。

クリスマスツリー星団と円錐星雲(NGC 2264) — 距離約2,500光年。青白い星の並びがツリーの形に見え、そのてっぺんにあたる位置に、暗黒星雲の円錐星雲が突き出しています。ツリーの根元で輝くS星(15 Mon)は、太陽の数十倍の質量をもつO型の高温星です。

ハッブルの変光星雲(NGC 2261) — 若い変光星R星に照らされた彗星のような形の反射星雲で、数週間のうちに模様が変わって見えます。星のそばを漂う塵の影が星雲に投影されるためで、エドウィン・ハッブルが1916年に変化を報告したことから名前がつきました。1949年、パロマー天文台の5メートル望遠鏡が最初に撮影した天体でもあります。

Gravity Weaver での攻略

いっかくじゅう座は、ゲームでは5ステージ構成の星座。α星から始まり、ζ星、δ星、γ星、ε星の順に、一角獣の後ろ足から頭へ向かって灯していきます。星座の登場順はプレイごとに変わり、日本で見つけにくい星座ほどゲームでも出にくくなっています。

主役ギミックは Nebula(減速雲)。バラ星雲にちなんだ青緑色のガス雲が通り道に浮かび、太陽のかけらが中を通るあいだ速度をじわじわ奪います。雲を抜けた先で勢いを失って時間切れになったり、ブラックホールに引き込まれたりしがちなので、雲に入る前に十分な速度をつけておくのがコツです。

星の間隔が広く、雲を避けて回り込むと遠回りになりがちです。まっすぐ突っ切るなら引力線で加速を足し、迂回するなら小さな引力場を2つ置いて中継する。どちらで行くかを最初に決めてしまうと迷いが減ります。

いっかくじゅう座を本編で描いて、集めよう

PLAY GRAVITY WEAVER

主な星

星名 バイエル符号 等級 スペクトル型
β Mon(三重星・合成)β Mon3.76B3 Ve
α Monα Mon3.94K0 III
γ Monγ Mon3.96K1 III
δ Monδ Mon4.15A2 V
ζ Monζ Mon4.36G2 Ib
ε Monε Mon4.39A5 IV
13 Mon13 Mon4.47A0 Ib
S Mon(15 Mon)15 Mon4.66O7 V

「Gravity Merge」の星座帳にいっかくじゅう座を灯そう

PLAY GRAVITY MERGE