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Constellation artwork © Johan Meuris / Stellarium — Free Art License (recolored & repositioned for display)
ケフェウス座は、北極星のすぐそばに広がる北天の星座です。面積は88星座中27位。3等星が中心の控えめな星座ですが、五角形の並びが「とんがり屋根の家」に見えるので、覚えてしまえば一年中見つけられます。家の形をつくる星々は九州以北の日本からはほぼ沈まず、秋の宵にいちばん高く昇ります。
いちばん明るいアルデラミン(α Cep、等級2.45)は約49光年の白い星で、自転が速いことで知られます。屋根のてっぺんにあたるエライ(γ Cep)は、太陽系外惑星をもつ星として早くから注目され、遠い未来には北極星の役目を引き継ぐ星でもあります。
ケフェウス座を有名にしているのは、家の底辺のそばで光る4等星のδ星です。明るさが規則正しく変わる「セファイド変光星」の代表で、その周期と明るさの関係は、遠い銀河までの距離を測る「宇宙のものさし」になりました。
9月から11月の午後9時ごろ、北の空の高いところに、W字のカシオペヤ座が見えます。そのWから北極星のほうへ寄った側に、屋根のとがった五角形の家を探してください。家の底辺がカシオペヤ座と平行に並び、屋根の先が北極星の方を指しています。東京付近では天頂と北極星のあいだで、家の底辺が高さ60〜70度、屋根の先が50度ほどです。
北極星から見ると、ケフェウス座はカシオペヤ座と北極星のちょうど間に割り込む位置にあります。北斗七星の柄の先からこぐま座を通り抜けて北極星へ、さらにその先へ視線を延ばすと、屋根の先端のγ星(エライ)に届きます。
ケフェウス座は一年中どこかに見えていますが、春の宵は北の低空で見づらく、夏は北東の空で家が横倒し、冬は北西で逆さまになります。秋の高い位置で形を覚えてしまうのが近道です。δ星は家の底辺の東寄り、ζ星とε星のそばにあり、ζ星と明るさを比べると変光の様子を目で追えます。
ギリシャ神話では、ケフェウスはエチオピア(アイティオピア)の王で、王妃カシオペヤの夫、王女アンドロメダの父です。王妃が「娘は海の神の娘たちより美しい」と自慢したことで海神ポセイドンの怒りを買い、国は海の怪物ケートス(くじら座)に襲われます。神託により、王は娘を岩に縛って怪物への生けにえにせざるをえませんでした。
そこへ英雄ペルセウスが現れて怪物を倒し、アンドロメダを救って妻にします。ケフェウス、カシオペヤ、アンドロメダ、ペルセウス、くじらの5つの星座は、この一続きの物語の登場人物として秋の空に並んでいて、「王家の星座」とまとめて呼ばれることもあります。
アルデラミンの名はアラビア語で「右腕」を意味し、王の腕にあたる星と見られていました。エライ(γ Cep)は「羊飼い」を意味します。中国の星座では、この一帯の星々は天の宮殿(紫微垣)の垣をなす星や、周の王の御者にちなむ「造父(ぞうほ)」などの星官に分けられ、δ星は造父一と呼ばれます。中国語でセファイド変光星を「造父変星」と呼ぶのはこの名に由来します。
δ Cep — 1784年にイギリスの青年天文学者ジョン・グッドリックが変光を発見した、セファイド変光星の代表です。5.366日の周期で3.5等から4.4等のあいだを規則正しく脈動します。1912年にヘンリエッタ・リービットが「周期が長いほど本当の明るさが明るい」関係を見いだしたことで、セファイド変光星は銀河までの距離を測る標準光源になり、宇宙の膨張の発見へつながりました。
ガーネットスター(μ Cep) — ウィリアム・ハーシェルが宝石のガーネットにたとえた深い赤の超巨星です。半径は太陽の1,000倍前後と見積もられ(推定には幅があります)、知られている恒星の中でも最大級。3.4等から5.1等のあいだをゆっくり不規則に変光し、双眼鏡でも赤い色がはっきり分かります。
エライ(γ Cep) — 約45光年の橙色の準巨星で、木星より重い惑星をもつことが2003年に確認されました。惑星の存在は1988年にすでに示唆されていて、太陽系外惑星の発見史でも早い時期の候補でした。地球の自転軸のふれ(歳差)により、西暦3100年ごろから4000年ごろにかけて、現在の北極星の代わりに天の北極にもっとも近い星になります。
アルフィルク(β Cep) — 青白い巨星で、わずかな明るさの変化を数時間の周期で繰り返す「βケフェイ型変光星」の代表星です。δ星のような大きな変光ではなく、肉眼では変化が分からないほどですが、恒星の内部を探る手がかりとして研究されています。
ケフェウス座は、ゲームでは6ステージ構成の星座。アルデラミンから始まり、η星、ζ星、アルフィルク、ι星、エライの順に、家の壁から屋根の先へと灯していきます。星座の登場順はプレイごとに変わり、日本で見つけにくい星座ほどゲームでも出にくくなっています。
主役ギミックは Pulsar(パルサー)。δ星の脈動にちなんで、中心の点滅と同心円リングが次の発射タイミングを予告し、パルス発射中は太陽のかけらと隕石が外側へ押し出されます(破壊はされません)。周期を読んで「無音時間」に通過するのがコツで、はじき飛ばされても引力場で軌道を引き戻せます。
屋根の先のエライは他の星から離れているため、最終ステージは長距離の投擲になります。パルサーの周期に合わせて引力線で一気に抜けるか、途中に引力場を置いて刻むか、リングの広がり方を見てから決めましょう。
ケフェウス座を本編で描いて、集めよう
PLAY GRAVITY WEAVER| 星名 | バイエル符号 | 等級 | スペクトル型 |
|---|---|---|---|
| Alderamin | α Cep | 2.45 | A7 IV-V |
| Errai | γ Cep | 3.21 | K1 IV |
| Alfirk | β Cep | 3.23 | B2 III |
| ζ Cep | ζ Cep | 3.39 | K1 Ib |
| η Cep | η Cep | 3.41 | K0 IV |
| ι Cep | ι Cep | 3.50 | K0 III |
| δ Cep(変光星) | δ Cep | 3.5〜4.4 | F5 Iab |
| ガーネットスター | μ Cep | 3.4〜5.1 | M2 Ia |
「Gravity Merge」の星座帳にケフェウス座を灯そう
PLAY GRAVITY MERGE