CAMELOPARDALIS

きりん座 ― 北極星のそばに立つ、大きくて暗いキリン

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Constellation artwork © Johan Meuris / Stellarium — Free Art License (recolored & repositioned for display)

略符
Cam
最も明るい星
β Cam
観測時期
冬(北半球)
面積順位
18th
日本での見つけやすさ
★★★★☆
見えるが暗い・小さい

概要

きりん座は、北極星とぎょしゃ座のカペラのあいだに広がる大きな星座です。面積は88星座中18位とかなり広いのに、いちばん明るい星でも4等星(β星、等級4.03)で、全天でもっとも目立たない星座のひとつ。北の空の「星のない一帯」がそのままきりん座です。

1612年ごろにオランダの地図製作者ペトルス・プランシウスが設けた星座で、名前はギリシャ語で「ヒョウの模様をしたラクダ」、つまりキリンを意味します。北極星に近いため日本のほとんどの場所で一晩中沈まず、季節を問わず北の空のどこかにいます。

暗いのに中身は豪華です。α星は肉眼で見える星の中でもっとも遠く、もっとも明るい部類の超巨星で、β星やCS星も超巨星。星の連なりが滝のように見える「ケンブルの滝」、斜めから見る渦巻銀河NGC 2403など、双眼鏡と望遠鏡の見どころがそろっています。

見つけ方

2月の午後9時ごろ、頭上近くのぎょしゃ座カペラと北極星を結び、その中間あたりの一帯を見ます。目立つ星がひとつもない、ぽっかりと空いた領域がきりん座です。東京付近では星座の中心が高さ55〜65度あたり、北極星の真上に位置し、北西に下がったカシオペヤ座と北東から昇る北斗七星のあいだの高みにあります。

星座線はβ星から北へα星、γ星へのび、そこから南へ折り返してBE星、CS星へ至る長い折れ線に、β星から南の7番星、α星から東への枝がついた形で、キリンの長い首と脚を表しています。4〜5等星ばかりなので、暗い空でないと線はたどれません。

双眼鏡なら、星座の西寄り(カシオペヤ座との境界近く)に「ケンブルの滝」が見つかります。20個ほどの星が2度以上にわたって一直線に並び、その端に小さな散開星団NGC 1502があって、星の流れが滝壺に落ちるように見えます。きりん座を探すいちばん楽しい目印です。

神話と文化

きりん座にギリシャ神話はありません。プランシウスがこの一帯に星座を置いた理由は記録に残っていませんが、1624年にドイツのヤコブ・バルチュは、旧約聖書でリベカがイサクのもとへ嫁ぐときに乗ったラクダだと説明しました。当時ヨーロッパではキリンをよく知る人が少なく、「ラクダのような首とヒョウのような模様の動物」として伝えられていました。

17世紀の星図では、この位置にキリンではなくラクダが描かれたものもあります。星座名のカメロパルダリス(Camelopardalis)は、ギリシャ語のカメロス(ラクダ)とパルダリス(ヒョウ)を合わせた言葉で、古代ローマの人々がキリンを呼んだ名前でもありました。

中国の星座では、きりん座の星々は天の北極を囲む「紫微垣(しびえん)」の垣を作る星々に含まれ、「少衛(しょうえい)」「上衛(じょうえい)」といった宮殿の護衛の星官や、「八穀(はっこく)」という八種の穀物を表す星官に分かれていました。

星の豆知識

α Cam — 見かけは4.3等の暗い星ですが、実体はO型の青い超巨星で、約6,000光年という遠くにあります。太陽の数十万倍の光を放ち、肉眼で見える星の中で最も遠く、最も明るい部類に入ります。天の川銀河の中を高速で移動する「逃亡星」で、進行方向のガスを押しのける衝撃波(バウショック)が赤外線で写っています。

β Cam — きりん座でいちばん明るい4.0等星で、約870光年の黄色い超巨星です。太陽の約60倍の半径をもち、暗く離れた伴星をともなう連星です。

ケンブルの滝 — カナダのアマチュア天文家ルシアン・ケンブル神父が双眼鏡で見つけて手紙で伝え、1980年にスカイ&テレスコープ誌で紹介・命名された星の並びです。5〜10等の星が約2.5度にわたって一直線に連なり、散開星団NGC 1502へ流れ落ちるように見えます。星座ではなく、偶然並んで見えている星の集まり(アステリズム)です。

NGC 2403 — 約1,000万光年にある渦巻銀河で、おおぐま座のM81を中心とする銀河群に属します。腕には巨大な星形成領域が点々とあり、小望遠鏡でも楕円形のぼんやりした光として見えます。2004年には明るい超新星SN 2004djが現れました。

Gravity Weaver での攻略

きりん座は、ゲームでは5ステージ構成の星座。β星から始まり、α星、7番星、BE星、CS星の順に、キリンの長い体を灯していきます。星座の登場順はプレイごとに変わり、日本で見つけにくい星座ほどゲームでも出にくくなっています。

主役ギミックは Nebula(減速雲)。星の少ない北の空にたなびく青緑色のガス雲が通り道に浮かび、太陽のかけらが中を通るあいだ速度をじわじわ奪います。雲を抜けた先で勢いを失って時間切れになりがちなので、雲に入る前に十分な速度をつけておくのがコツです。

星の間隔が広く、1ステージあたりの距離は長め。強重力ブラックホールが加わる後半は、雲で減速する前に大きく回り込む引力場を先に置きましょう。

きりん座を本編で描いて、集めよう

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主な星

星名 バイエル符号 等級 スペクトル型
β Camβ Cam4.03G0 Ib
CS CamCS Cam4.21B9 Ia
α Camα Cam4.26O9.5 Ia
BE CamBE Cam4.39M1 III
7 Cam7 Cam4.43A1 V
γ Camγ Cam4.59A2 IV

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