LACERTA

とかげ座 ― はくちょうとカシオペヤのあいだをはう「小さなW」

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Constellation artwork © Johan Meuris / Stellarium — Free Art License (recolored & repositioned for display)

略符
Lac
最も明るい星
α Lac
観測時期
秋(北半球)
面積順位
68th
日本での見つけやすさ
★★★★☆
見えるが暗い・小さい

概要

とかげ座は、秋の宵に頭上高くかかる小さな星座です。面積は88星座中68位。はくちょう座の東、カシオペヤ座の西、上(北)にはケフェウス座、下(南)にはアンドロメダ座とペガスス座という、名だたる星座に囲まれた隙間を埋めるように横たわっています。

いちばん明るい星でも4等星のα星(等級3.76)で、目立つ星はありません。ただ、4等星がジグザグに折れ曲がって並ぶ形は特徴的で、隣のカシオペヤ座のW字を小さくしたように見えることから「小さなカシオペヤ」と呼ばれることもあります。

1687年にポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスが設けた星座で、神話はありません。天文学では、長いあいだ変光星だと思われていた天体「BLラカータエ」が実は遠い銀河の中心核だったことで有名で、この天体は同じ種類の天体全体の名前(BL Lac 天体)になっています。

見つけ方

10月の午後9時ごろ、頭上の夏の大三角から東へ、はくちょう座のデネブとカシオペヤ座のW字のちょうど中間あたりを見ます。そこに、南北に細長くジグザグに並ぶ4等星の列があれば、それがとかげ座です。東京付近では高さ75度あたりまで昇ります。

星座線は北のβ星から南の1番星まで、9つの星を折れ線でつないだ形で、全長は15度ほど。北の端が頭、南へ伸びる折れ線が体と尾です。α星は北寄りの頭の位置にあります。

4等星ばかりなので街の空では厳しく、郊外の暗い空が必要です。天の川のへりにあるため、双眼鏡を向けると背景の星が多く、ジグザグの星をたどるのは慣れが要ります。まずデネブとカシオペヤの中間に「星の少なくない一帯がある」と気づくところからです。

神話と文化

とかげ座にギリシャ神話はありません。ヘヴェリウスは1687年に、はくちょう座とアンドロメダ座のあいだの狭い隙間に収まる小さな動物として、とかげ(ラテン語でラケルタ)を選びました。彼自身「この場所に収まる動物はとかげくらいしかなかった」と述べたと伝わります。

この一帯には、ほかの天文学者も別の星座を提案していました。1679年にフランスのオーギュスタン・ロワイエは「王笏と正義の手(ルイ14世をたたえたもの)」を、1787年にドイツのヨハン・ボーデは「フリードリヒの栄光(プロイセン王フリードリヒ2世を記念)」を置きましたが、どちらも定着せず、ヘヴェリウスのとかげだけが残りました。

中国の星座では、とかげ座の星々は「螣蛇(とうだ)」という、空を飛ぶ蛇の星官の一部でした。22の星からなる大きな星官で、とかげ座を中心にアンドロメダ座・カシオペヤ座・ケフェウス座・はくちょう座にまたがっています。V424星の固有名「Tengshe(螣蛇)」はここに由来します。

星の豆知識

BLラカータエ(BL Lac) — 1929年に発見されたときは、明るさが不規則に変わる変光星だと考えられました。ところが1968年に強い電波源と同定され、1974年の赤方偏移の測定で、正体は約9億光年先にある銀河の中心核だと確定しました。中心の巨大ブラックホールから噴き出すジェットがほぼ地球の方向を向いているため、点のように見えて激しく変光します。この種の天体は「BL Lac 天体」と呼ばれ、ブレーザーの一種に分類されています。

α Lac — 約100光年の白い主系列星で、とかげ座でいちばん明るい3.8等星。太陽の2倍ほどの質量をもつ、ごくふつうのA型星です。

EV Lac — 約16光年にある赤色矮星で、太陽よりずっと小さいのに強烈なフレアを起こす「閃光星」です。2008年にはNASAの衛星スウィフトが、太陽の最大級のフレアの数千倍にもなる爆発を観測しました。ふつうは10等と暗く、望遠鏡が要ります。

NGC 7243 — とかげ座の星座線のすぐ西にある散開星団で、約2,800光年。双眼鏡や小望遠鏡で数十個の星がまばらに広がって見えます。とかげ座で見やすい数少ない星団です。

Gravity Weaver での攻略

とかげ座は、ゲームでは4ステージ構成の星座。α星から始まり、2番星、11番星、南端の1番星の順に、ジグザグの体を北から南へたどります。星座の登場順はプレイごとに変わり、日本で見つけにくい星座ほどゲームでも出にくくなっています。

主役ギミックは 板隕石(SlabMeteor)。通常の丸隕石に混じって横長の板状隕石が出現し、とかげのジグザグの通り道をふさぎます。横幅が広いぶん引力場で迂回するには余裕のあるスペースが要るので、板の進路を見てから引力場の位置を決めましょう。

折れ線に沿って進むと方向転換が多い星座です。後半に減速雲とパルサーが加わったら、折れ点の手前に小さな引力場を置き、向きを変えてから次の星へ向かう二段構えが安定します。

とかげ座を本編で描いて、集めよう

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主な星

星名 バイエル符号 等級 スペクトル型
α Lacα Lac3.76A1 V
1 Lac1 Lac4.14K3 III
5 Lac5 Lac4.34M0 II
β Lacβ Lac4.42G9 III
11 Lac11 Lac4.50K3 III
6 Lac6 Lac4.52B2 IV
2 Lac2 Lac4.55B6 V
4 Lac4 Lac4.55B9 Iab

「Gravity Merge」の星座帳にとかげ座を灯そう

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