EQUULEUS

こうま座 ― ペガススの鼻先に顔だけのぞく、2番目に小さな星座

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Constellation artwork © Johan Meuris / Stellarium — Free Art License (recolored & repositioned for display)

略符
Equ
最も明るい星
Kitalpha (α Equ)
観測時期
秋(北半球)
面積順位
87th
日本での見つけやすさ
★★★★☆
見えるが暗い・小さい

概要

こうま座は、ペガスス座の鼻先、いるか座とのあいだに挟まった小さな星座です。面積は88星座中87位で、南十字座に次いで2番目に小さい星座。いちばん明るい星も4等星(キタルファ、等級3.92)で、目立つところはまったくありません。

それでもこうま座は、17世紀に作られた「隙間埋め」の小星座とは違い、古代ギリシャからある星座です。紀元2世紀にプトレマイオスがまとめた48星座に入っていて、天文学者ヒッパルコス(紀元前2世紀)が加えたと伝わります。ラテン語のエクウレウス(Equuleus)は「小さな馬」の意味です。

星座絵に描かれるのは、馬の顔だけ。隣のペガススも上半身しか描かれないため、秋の空には「顔だけの馬」と「上半身だけの翼のある馬」が並んでいることになります。

見つけ方

10月の午後8〜9時ごろ、南の空の高いところにペガスス座の四辺形(秋の四辺形)を見つけます。四辺形の西(右)の辺から、ペガススの首と鼻先の星(ε星エニフ)を西へたどり、その少し先、いるか座のひし形の手前に、4等星がいくつか集まっている小さな一角があればそれがこうま座です。東京付近では高さ60度ほどまで昇ります。

星座線はキタルファ(α星)から北のδ星、γ星へと結ぶ短い折れ線で、全長は6度ほど。腕を伸ばして指を3本並べれば隠れてしまう小ささです。

暗い星ばかりなので、街の空では見えません。郊外なら、いるか座とエニフの中間に暗い星がまとまっているのを探してみてください。双眼鏡があれば、キタルファとδ星の並びがすぐに分かります。

神話と文化

こうま座は古い星座ですが、決まった神話はありません。紀元前3世紀の詩人アラトスの星の詩には出てこず、ヒッパルコスが設けたと古代の著者ゲミノスが伝え、プトレマイオスも同じ名で48星座に載せました。ギリシャ語の名は「ヒップー・プロトメー(Hippou Protome=馬の前半身の像)」です。

後の時代には、ペガススの弟または子にあたる馬ケレリスだとする説が広まりました。ケレリス(ラテン語で「速い」の意)は伝令の神ヘルメスから双子座のカストルに贈られた馬で、その名にちなんで「ペガススより速く昇る」と語られることがあります。実際、こうま座はペガススの鼻先の西にあるため、東の空にはペガススより少し先に昇ります。

中国の星座では、こうま座の星々は「虚宿(きょしゅく)」と「危宿(きしゅく)」という二十八宿のあいだの領域にあり、キタルファはみずがめ座β星と組んで「虚宿」そのものを形づくり、δ星とγ星は過ちを裁く役人「司非(しひ)」、β星は災いと幸運を裁く「司危(しき)」の星官でした。

星の豆知識

キタルファ(α Equ) — 名はアラビア語で「馬の一部」という意味の言葉に由来します。約190光年にある黄色い巨星で、実は近くに白い星が寄り添う連星。2つの星は約99日で互いを回っていますが、望遠鏡では分離できず、スペクトルの分析で連星だと分かりました。

δ Equ — 約60光年にある、太陽とよく似た2つの星の連星です。2つの星は約5.7年という短い周期で互いを回っていて、1852年の発見から長いあいだ「公転周期がもっとも短い実視二重星」として知られてきました。現在は大型望遠鏡で2つに分離できます。

γ Equ — 約115光年の白い星で、こうま座では3番目に明るい4.7等星。強い磁場をもち、表面の化学組成にかたよりがある「Ap星」というめずらしいタイプで、12分ほどの周期でわずかに脈動しています。この種の「急速振動Ap星」の代表的な例です。

2番目に小さな星座 — こうま座の面積は約72平方度で、南十字座(約68平方度)よりわずかに広いだけ。全天の面積の0.17%ほどにあたります。かつては南十字座が「もっとも小さな星座」の座を得るまで、こうま座が最小の星座でした(南十字座はケンタウルス座から分けられ、16世紀末から17世紀にかけて独立の星座として扱われるようになりました)。

Gravity Weaver での攻略

こうま座は、ゲームでは2ステージ構成のごく短い星座。キタルファから始まり、次のステージでδ星を灯せば完成です。星座の登場順はプレイごとに変わり、日本で見つけにくい星座ほどゲームでも出にくくなっています。

主役ギミックは Pulsar(パルサー)。周期的に強い重力波を放つ天体が置かれ、通り道の太陽のかけらを一定のリズムで押しのけます。星が2つしかないぶん1ステージあたりの道は短く、押される瞬間を避けてタイミングをずらすだけでも十分に間に合います。

後半に減速雲と板隕石が加わっても、道が短いので大きく回り込む必要はほとんどありません。ステージ数が少ない星座は、ランの中では「ひと息つける」ラッキー枠です。

こうま座を本編で描いて、集めよう

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主な星

星名 バイエル符号 等級 スペクトル型
キタルファ(Kitalpha)α Equ3.92G0 III
δ Equδ Equ4.47F7 V
γ Equγ Equ4.70F0p
β Equβ Equ5.16A3 V

「Gravity Merge」の星座帳にこうま座を灯そう

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