LYNX

やまねこ座 ― 「山猫の目」がないと見えない星座

ドラッグで移動 ・ ホイール / ピンチで拡大縮小

Constellation artwork © Johan Meuris / Stellarium — Free Art License (recolored & repositioned for display)

略符
Lyn
最も明るい星
α Lyn
観測時期
冬(北半球)
面積順位
28th
日本での見つけやすさ
★★★★☆
見えるが暗い・小さい

概要

やまねこ座は、おおぐま座とぎょしゃ座のあいだに広がる冬から春の星座です。面積は88星座中28位と広いのに、3等星はα星(等級3.14)ひとつだけで、あとは4〜5等星がまばらに並ぶだけ。1687年にこの星座を設けたポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスは「ここを見るには山猫の目が要る」と述べ、それが名前になりました。

星座線は南東のα星から北西へ、ふたご座の北を回ってぎょしゃ座の東まで、長い折れ線で延びています。星に固有名がほとんどないのも特徴で、線上の星の多くはフラムスティード番号(38番星、31番星など)で呼ばれます。

暗い星座ですが、天の川銀河のはるか外側、30万光年も離れたところを回る球状星団NGC 2419「銀河間の放浪者」や、いくつもの遠い銀河があり、望遠鏡で宇宙の奥行きを感じられる領域です。

見つけ方

2月から3月の午後9時ごろ、北東の空に昇ってきた北斗七星(おおぐま座)と、北西の高いところにあるぎょしゃ座のカペラを見つけます。北斗七星のひしゃくの先(大熊の前足)とカペラのあいだに広がる、目立つ星のない一帯がやまねこ座です。東京付近では高さ80度前後まで昇り、ほぼ天頂です。

唯一の3等星α星は、しし座の頭「ししの大鎌」の北、こじし座のすぐ北西にあります。オレンジ色がかった星で、ここが山猫のしっぽの先。そこから北西へ4等星をたどると、ぎょしゃ座のそばまで体が伸びます。

ヘヴェリウスの言葉どおり、街の空でたどるのは無理に近い星座です。郊外の暗い空でα星と38番星のペアを見つけ、双眼鏡で北西へ星をつないでいくのが現実的な楽しみ方です。

神話と文化

やまねこ座にギリシャ神話はありません。ヘヴェリウスは1687年、おおぐま座とぎょしゃ座のあいだに残っていた星座に属さない暗い星々をまとめ、鋭い視力の持ち主でなければ見えない星座として、視力の象徴だった山猫(リンクス)の名を与えました。

ギリシャ神話には、地中まで見通す目をもつとされた英雄リュンケウス(アルゴー船の乗組員)がいて、山猫の視力の神話的な由来とされることがあります。ヘヴェリウスが直接その英雄を指したわけではありませんが、後の星図の解説ではよく結びつけられました。

中国の星座では、α星・38番星・おおぐま座10番星などの明るい星は、しし座から北へ延びる「軒轅(けんえん)」の北端にあたりました。31番星は宮廷の官職を表す「三台」の上台に、ほかの暗い星は「内階(ないかい)」「八穀(はっこく)」などの星官に増星として加えられていました。

星の豆知識

銀河間の放浪者(NGC 2419) — 太陽から約27万光年(銀河中心からは約30万光年)にある球状星団で、天の川銀河の球状星団としては最も遠い部類です。あまりに遠いため、かつては銀河に属さず銀河のあいだをさまよっていると考えられ、この愛称がつきました。現在は天の川銀河を約30億年かけて回っていると見られています。

α Lyn — 約200光年のオレンジ色の巨星で、やまねこ座で唯一の3等星。太陽の55〜60倍ほどにふくらんだK型の星で、明るさがわずかに変わる変光星でもあります。

10 UMa — 名前は「おおぐま座10番星」ですが、18世紀にフラムスティードが誤っておおぐま座の星として登録したもので、20世紀に星座の境界が正式に決まってやまねこ座に属することが確定しました。約52光年の近い星で、太陽より少し大きなF型星と暗い伴星が約21年で互いを回る連星です。

アルシャウカト(31 Lyn) — 約390光年のオレンジ色の巨星で、やまねこ座で固有名をもつ数少ない星。名はアラビア語で「とげ」を意味します。別名マブスタート(「伸ばした(足)」の意)でも呼ばれ、2017年にIAUがアルシャウカトを正式名として採用しました。

Gravity Weaver での攻略

やまねこ座は、ゲームでは5ステージ構成の星座。しっぽの先のα星から始まり、10番星(おおぐま座10番星)、アルシャウカト、21番星、15番星の順に、体を南東から北西へたどります。星座の登場順はプレイごとに変わり、日本で見つけにくい星座ほどゲームでも出にくくなっています。

主役ギミックは Strong BH(強重力ブラックホール)。通常のブラックホールに加えて、質量2.5倍の赤橙色のブラックホールが1つ加わります。加速して青くなった太陽のかけらでも振り切れないので、いつもの「勢いでかすめて抜ける」手は通じません。山猫のように慎重に、大きく回り込む引力場を先に置くのがコツです。

星の間隔が広く、1ステージあたりの距離は長め。板隕石と重力流が加わる後半は、流れで距離を稼ぎつつ、強重力ブラックホールから離れた側を通りましょう。

やまねこ座を本編で描いて、集めよう

PLAY GRAVITY WEAVER

主な星

星名 バイエル符号 等級 スペクトル型
α Lynα Lyn3.14K7 III
38 Lyn38 Lyn3.82A1 V
10 UMa10 UMa3.96F5 V
Alsciaukat31 Lyn4.25K4.5 III
15 Lyn15 Lyn4.35G5 III-IV
2 Lyn2 Lyn4.44A2 V
21 Lyn21 Lyn4.61A1 V

「Gravity Merge」の星座帳にやまねこ座を灯そう

PLAY GRAVITY MERGE