CANES VENATICI

りょうけん座 ― 北斗七星の柄の下を走る2匹の猟犬

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Constellation artwork © Johan Meuris / Stellarium — Free Art License (recolored & repositioned for display)

略符
CVn
最も明るい星
Cor Caroli
観測時期
春(北半球)
面積順位
38th
日本での見つけやすさ
★★★★☆
見えるが暗い・小さい

概要

りょうけん座は、北斗七星の柄のすぐ南に広がる春の星座です。面積は88星座中38位。目立つ星は3等星のコル・カロリ(α星、等級2.89)と4等星のカラ(β星)の2つだけで、星座線もこの2つを結んだ1本だけという、星の数ではもっとも簡素な星座のひとつです。

星座としての歴史は新しく、1687年にポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスが、うしかい座が連れている2匹の猟犬として設けました。それまでこの領域の星は、おおぐま座のそばにある、どの星座にも属さない星として扱われていました。

星は少なくても、天の川から離れた方向にあるため銀河の宝庫です。渦巻きの腕がくっきり見える「子持ち銀河」M51、北天で指折りの美しさといわれる球状星団M3、ひまわり銀河M63など、望遠鏡での見どころがそろっています。

見つけ方

5月の午後9時ごろ、頭上高くに北斗七星を見つけます。ひしゃくの柄の先端から2つ目の星ミザールの南(下)へ、握りこぶし1つ半ほど視線を下ろすと、周囲に星の少ない中に3等星がひとつ光っています。それがコル・カロリです。東京付近では天頂近くまで昇ります。

コル・カロリの西(右)およそ5度に、少し暗い4等星のカラがあり、この2つが2匹の猟犬にあたります。星座線はこの2つを結ぶだけなので、線の形で覚えるより「北斗七星の柄の下の2つ星」として覚えるのが早道です。

コル・カロリの北東、柄の先端の星アルカイドの手前(アルカイドの南西約3.5度)に、有名な子持ち銀河M51があります。双眼鏡では淡いしみのようにしか見えませんが、位置の目印にはコル・カロリとアルカイドがちょうど使えます。

神話と文化

りょうけん座はギリシャ神話の星座ではなく、17世紀にヘヴェリウスが設けた星座です。星座絵では、うしかい座の牛飼いが手綱でつないだ2匹の猟犬アステリオン(北)とカラ(南)が、おおぐま座の大熊を追いかける姿に描かれます。カラの名はβ星の固有名として残り、「喜び」を意味するギリシャ語に由来します。

アステリオンとカラの2匹は、うしかい座の古い星図に描かれていた犬を独立させたものです。うしかい座に犬が描かれるようになったのは、プトレマイオスが記した「牛飼いの棍棒」が中世の翻訳で「犬」に誤訳されたためと考えられていて、ヘヴェリウスはその犬を独立した星座にしました。

コル・カロリはラテン語で「チャールズの心臓」を意味します。17世紀のイングランドで、処刑された国王チャールズ1世をしのんで名づけられたとも、王政復古で帰国したチャールズ2世をたたえて名づけられたともいわれ、王の侍医チャールズ・スカーバラや天文学者エドモンド・ハレーの名が伝承に登場します。星に人の名がつけられた、めずらしい例のひとつです。中国の星座では、この星は近衛兵をかたどる「常陳(じょうちん)」という星官の一員で、近くの24番星などは大臣を表す「三公(さんこう)」の星官でした。

星の豆知識

コル・カロリ(α² CVn) — 約110光年の白い星で、小型望遠鏡で分かれる二重星の主星です。強い磁場をもち、表面にケイ素やユウロピウムなどが濃く集まった斑があって、自転にあわせて明るさがわずかに変わります。こうした「磁気変光星」の代表星として、変光星の型(α² CVn型)に名前が使われています。

カラ(β CVn) — 約27光年にある、太陽とよく似たG型の主系列星です。温度や大きさが太陽に近く、肉眼で見える「太陽の双子」候補のひとつとして、地球型惑星の探索でも注目されてきました。

子持ち銀河(M51) — 約2,300万〜3,000万光年にある渦巻銀河で、腕の先に小さな銀河NGC 5195がつながって見えることから「子持ち」の名があります。2つの銀河が近づいたことで渦巻きが強く引き出され、1845年にロス伯が渦巻き構造を初めて見つけた銀河でもあります。

ラ・スペルバ(Y CVn) — 深い赤色に見える炭素星で、19世紀の天文学者セッキがその見事なスペクトルを「スペルバ(見事なもの)」と呼んだのが名の由来です。4.8等から6.3等の間をゆっくり変光し、赤い星の中でも特に色が濃いことで知られます。

Gravity Weaver での攻略

りょうけん座は、ゲームでは2ステージ構成の星座。コル・カロリから始まり、カラを灯せば完成です。星座の登場順はプレイごとに変わり、日本で見つけにくい星座ほどゲームでも出にくくなっています。

主役ギミックは Strong BH(強重力ブラックホール)。通常のブラックホールに加えて、質量2.5倍の赤橙色のブラックホールが1つ加わります。加速して青くなった太陽のかけらでも振り切れないので、いつもの「勢いでかすめて抜ける」手は通じません。2つの星の間は長く一直線なので、強重力ブラックホールをどちら側に迂回するかを最初に決め、大きな引力場ひとつで回り込むのがコツです。

ステージ数が少ないぶん、1ステージあたりの距離は長めです。後半にパルサーが加わったら、パルスの周期に合わせて引力線で一気に抜けましょう。

りょうけん座を本編で描いて、集めよう

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主な星

星名 バイエル符号 等級 スペクトル型
Cor Caroliα² CVn2.89A0p
Charaβ CVn4.24G0 V
24 CVn24 CVn4.68A5 V
La SuperbaY CVn4.8〜6.3C5,4J

「Gravity Merge」の星座帳にりょうけん座を灯そう

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