OPHIUCHUS

へびつかい座 ― さそり座の頭上に立つ「13番目の黄道星座」

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Constellation artwork © Johan Meuris / Stellarium — Free Art License (recolored & repositioned for display)

略符
Oph
最も明るい星
Rasalhague
観測時期
夏(北半球)
面積順位
11th
日本での見つけやすさ
★★★★☆
見えるが暗い・小さい

概要

へびつかい座は、夏の宵の南の空でさそり座の真上に広がる大きな星座です。面積は88星座中11位。2等星ラスアルハゲを頭に、五角形に近い胴体が南へ伸び、両手で「へび座」をつかんでいるため、へび座は頭と尾の2つに分かれています。

太陽の通り道(黄道)が横切っているのに、占いの12星座に数えられていないことから「13番目の黄道星座」と呼ばれます。太陽は毎年11月30日ごろから12月18日ごろまでへびつかい座の中にいて、隣のさそり座にいる期間よりずっと長いのですが、星占いの区分は2000年以上前の12等分をそのまま使っているためです。

目立つ星は少ないものの、天文学では話題の多い領域です。太陽系に2番目に近い恒星系のバーナード星、1604年に肉眼で見えた超新星(ケプラーの超新星)の残骸、地球にもっとも近い星の誕生現場のひとつ「へびつかい座ρ星分子雲」がここにあります。

見つけ方

7月から8月の午後9時ごろ、南の空に赤いアンタレスとさそり座のS字を見つけたら、その真上を見ます。アンタレスの上(北)に広がる、星がまばらな大きな五角形がへびつかい座の胴体です。頂点にあたる2等星ラスアルハゲは、東京付近では高さ65度あたりまで昇り、こと座のベガ、ヘルクレス座のラスアルゲティと並んで夏の空の上部を占めます。

ラスアルハゲの左下(南東)に8度ほど離れて光るやや暗い星がケバルライ(β星)で、この2つがへびつかいの頭と肩です。そこから南へ、両側にへび座の星をはさみながら、サビク(η星)、ハン(ζ星)を経てさそり座との境目にあるθ星まで下りると、全身をたどれます。

ラスアルハゲとヘルクレス座のラスアルゲティは5度ほど離れて並ぶ「頭どうし」の星です。名前がどちらも「頭」を意味するアラビア語に由来していて、2つの巨人が頭を寄せて逆さまに立っている姿として覚えると、隣り合う2つの星座を一度に見分けられます。

神話と文化

ギリシャ神話では、へびつかいは医術の神アスクレピオスです。アポロンの子で、ケンタウロスのケイロンから医術を学び、死者さえよみがえらせる腕をもつようになりました。死者が減ることを恐れた冥界の王ハデスの訴えで、ゼウスは彼を雷で打ちましたが、その功績を惜しんで星座にしたと語られます。

アスクレピオスが手にする蛇は、脱皮して若返る姿から再生と治癒の象徴とされました。蛇が一匹巻きついた杖「アスクレピオスの杖」は、今も世界保健機関(WHO)のマークや各国の医療のしるしに使われています。星座では、その蛇がへび座として両手の間に描かれています。

ラスアルハゲはアラビア語で「蛇をつかむ者の頭」、サビクは「先行するもの」、ケバルライは「羊飼いの犬」を意味します。中国の星座では、ラスアルハゲは天の市場を囲む「天市垣(てんしえん)」の一角をなす「候(こう)」という星官にあたり、天の兆しを観察して季節の吉凶を占う役人の星とされました。

星の豆知識

バーナード星 — β星の近くにある約6光年の赤色矮星で、太陽系にもっとも近い恒星系ケンタウルス座アルファ星系に次いで2番目に近い星です。明るさは9.5等と肉眼では見えませんが、1年に10秒角という全天で最大の固有運動をもち、およそ180年で月の直径ぶん動きます。1916年にアメリカのエドワード・バーナードがこの大きな動きを見つけました。

ケプラーの超新星(SN 1604) — 1604年10月、へびつかい座の足元に突然現れて金星に次ぐ明るさで輝き、1年以上肉眼で見えた超新星です。ヨハネス・ケプラーが詳しく観測記録を残したことから名前がつきました。天の川銀河の中で肉眼で観測された最後の超新星で、いまは電波やX線で残骸が見えています。

ラスアルハゲ(α Oph) — 約49光年の白い星で、等級2.08。非常に速く自転していて赤道方向にふくらんだ形をしており、暗い伴星が約8.6年で公転しています。

へびつかい座ρ星分子雲 — ρ星のまわり約450光年にある、地球にいちばん近い大規模な星の誕生現場のひとつです。写真ではアンタレスの黄色い光と青い反射星雲、暗黒星雲が入り混じる色鮮やかな領域として知られ、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の運用1周年記念画像にも選ばれました。

Gravity Weaver での攻略

へびつかい座は、ゲームでは9ステージ構成の大きな星座。頭のラスアルハゲから始まり、ケバルライ、κ星、マルフィク(λ星)、シニストラ(ν星)、イェド・プリオル(δ星)、ハン(ζ星)、サビク(η星)、足元のθ星の順に灯していきます。星座の登場順はプレイごとに変わり、日本で見つけにくい星座ほどゲームでも出にくくなっています。

主役ギミックは Strong BH(強重力ブラックホール)。通常のブラックホールに加えて、質量2.5倍の赤橙色のブラックホールが1つ加わります。加速して青くなった太陽のかけらでも振り切れないので、いつもの「勢いでかすめて抜ける」手は通じません。大きく迂回する引力場を先に置き、へびつかいのように距離を取って扱うのがコツです。

9ステージと長いうえ、後半には減速雲と重力流も加わります。星の間隔は狭めなので、小さな引力場を複数置いて刻む進め方が安定します。

へびつかい座を本編で描いて、集めよう

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主な星

星名 バイエル符号 等級 スペクトル型
Rasalhagueα Oph2.08A5 III
Sabikη Oph2.43A2.5 V
Hanζ Oph2.54O9.5 V
Yed Priorδ Oph2.73M1 III
Cebalraiβ Oph2.76K2 III
κ Ophκ Oph3.19K2 III
Yed Posteriorε Oph3.23G8 III
θ Ophθ Oph3.27B2 IV
Sinistraν Oph3.32K0 III
Marfikλ Oph3.82A2 V

「Gravity Merge」の星座帳にへびつかい座を灯そう

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